２０２０年８月２３日 そこから脱け出しなさい 第一コリント３：１～４
更新日: 2020年08月23日
パウロは、コリント教会の人々に対して、乳を飲ませ、固い食物を与えなかったと言っています。これはどういうことでしょうか。パウロによれば、そのような状態にある人のことを「肉の人」とか、「ただの人」だと見なしています。それが、「お互いの間にねたみや争いの絶えない」ところに表れています。信仰は、神の恵みによって成長していきます。しかし、その器に穴が開いていれば、恵みを受け止めることができず、すべて漏れ出してしまいます。ですから、どこにどれくらいの穴があるのかを見つけ早く塞がなければなりません。そうしないと恵みが無駄になり、様々な問題が生じてきます。彼らにとっては、「ねたみや争い」によってその問題が生じています。その問題が生じる原因、つまり、信仰の穴とは、キリストの十字架の恵みを理解し、それを自分のこととして受け取ることができていないということです。確かに、十字架の言葉は、当時の人々にとっても、現代の私たちにとっても分かりにくく、受け入れがたいものです。だからこそ、私たちは聖霊の助けを求めて、十字架の言葉を、真剣に、自分の事柄として聞かなければなりません。そして、その言葉によって、イエスにおける神の恵みを拠り所とする者へと変えられていくことを祈り求めなければなりません。更なる信仰の成長のために、そのことを熱心に求めましょう。そうすれば、固い食物をいただく成熟した大人として、神の恵みを理解し、それを喜び、感謝して歩む人となれるでしょう。また、ねたみや争いに生きる人生から解放されることでしょう