在日大韓基督教会 大阪築港教会

OSAKA SEASIDE KOREAN CHURCH
 1954年6月9日 創立
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2020年8月30日 大人になりなさい  第一コリント3:5~9

私たちの信仰は、過去のある時点において神から与えられたものです。過去から現在までの過程の中で私たちの信仰はどのような状態で、ここまで来たのでしょうか。信仰は、別の言い方をすれば、信頼です。信頼が成り立つところには愛が働いています。この関係が成立するためには、まず、神の側から無条件の愛が注がれなければなりません。その行為がキリストの十字架です。そして、その愛が聖霊によって、自分に注がれた愛であることを知らされてこそ、信頼関係が生まれてきます。そして、そういう信頼関係の中で信仰は深められ、成長していくのです。このことを蔑ろにして、自分よりも優れた人に頼って、その人を通して救いを得るとか、立派な人間になる努力をしても意味がありません。なぜ、コリント教会において、あれだけ立派になろうと努力していた彼らの間で争いや妬みが絶えなかったのか。それは、一番肝心な神の愛を見失ってしまったからです。乳飲み子が親の愛を見失い続けると様々な面で問題が生じてくるように、神の愛を見失ったコリント教会も例外ではありませんでした。パウロは、コリント教会の現状を聞いて、このままでは駄目だと思って、彼らの問題点を遠慮なしに指摘し、それを改善するように促し、早く大人になるようにと助言してきました。彼らの信仰が成熟するためには、この世の何かに、あるいは、人間の知恵に頼るのではなく、御言葉を通して働かれる神と結ばれることによって可能となります。人間から出た哲学や善行によっては、信仰は成熟しないし、それによって、救われることもありません。初めに受けた神の愛(十字架の愛)のもとで膝をかがめ、そして、熱心に神の働きを祈り求めることが大切です。そうすれば、真の信仰共同体として歩むことができます。