在日大韓基督教会 大阪築港教会

OSAKA SEASIDE KOREAN CHURCH
 1954年6月9日 創立
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2020年9月13日 本当に知恵あるものとなるために 第一コリント3:16~23

神殿を破壊する者は、滅びるとパウロは警告しています。神殿とは、建物のことではなく、礼拝を献げる者たちの群れのことを指します。その群れを破壊するとはどういうことなのか。当時のコリント教会において深刻な問題がありました。それは、内輪揉めであり、党派争いです。それが、神殿を破壊する元凶となっていました。そのことを突き詰めていくと、彼らの賢さ、優秀さ、立派さを誇るところに表れています。どういうことか、というと、そうすることで、救いを、その確信を獲得し、それを自分の手中に留めて置きたいという思いが働いていたのではないか、と思われます。それが、原因で、十字架につけられたキリストを見失ってしまったのです。神殿の土台はキリストです。そのキリストを失うことは、神殿を破壊する行為と同じです。神殿の土台を人間に置くのではなく、キリストに置かなければなりません。それも、十字架のキリストにです。つまり、自分がどうしようもない罪人であり、キリストの死によらなければ救われない存在であることに気づくべきです。そのことを受け入れることが、愚かな者になることです。しかし、この世の知恵は、十字架のキリストが知恵あるものに映りません。むしろ、より賢くなって、立派になることこそが知恵あるものとして映ります。そこから、他者との比較、優越感を覚え、お互いに見下したり、裁いたりして争ってしまうのです。私たちは、神の神殿です。それを破壊してはなりません。このような状況から脱するためには、もう一度、救われた時の恵みを思い出し、そこに立ち返るべきです。すなわち、十字架のキリストを仰ぎ見るのです。それが、真の礼拝です。それが、健全な神の神殿を、教会を造り上げていくのです。