在日大韓基督教会 大阪築港教会

OSAKA SEASIDE KOREAN CHURCH
 1954年6月9日 創立
■Tel・Fax 06-6573-2540
■メールでのお問い合わせ
 info@chikkou-church.holy.jp
礼拝堂風景
HOME > 説教 > 2021年2月21日 唯一の神、唯一の主 第一コリント8:4~6 

2021年2月21日 唯一の神、唯一の主 第一コリント8:4~6 

偶像の神などいないという認識は、生ける真の神との出会いにおいて与えられるものです。ですから、この出会いがなければ、いくら私たちがその内容を説明しても誰も信じることはできないでしょう。かつてコリント教会の人々もギリシャの神々の像を拝んでいましたが、しかし、生ける真の神と出会い、その独り子イエス・キリストを信じるようになったことで、それまで自分たちが拝んでいたものが虚しい偶像であったことに気づかされました。ところが、彼らがその真理に触れることによって、「偶像に供えられた肉は汚れたものなのでそれを食べるべきではない」という反応と、「いや偶像は神ではなく、単なる木や石の塊に過ぎないので、その肉を食べても別に問題ではない」という反応が起こりました。どちらが正しい信仰的な知識のあり方なのかという後者の方です。汚れた肉を避けるとは、偶像の神々が、その肉に何らかの影響を及ぼしている。つまり、その肉を食べると自分も汚れるのではないか、という不安や恐れを抱いているということです。しかし、主なる神が唯一の神であり、偶像は神ではない、という信仰的な知識が深められれば、そのような偶像への恐れから解放されます。この世の中には、自分を、自分の人生を支配し、これを束縛しようとする力が働いています。しかし、そこから本当に自由になるためには、唯一の神、唯一の主に出会わなければなりません。唯一の神は、唯一の主であられるイエス・キリストを通して知ることができます。つまり、人は、キリストの十字架によってこそ神に到ることができるのです。神はキリストを通して罪と死の問題を解決してくださいました。私たちは、この世において様々な苦しみや不安を抱き悩んでしまいます。しかし、そういったものは、罪と死の問題よりも大きいでしょうか。苦しいでしょうか。不安でしょうか。そうではないはずです。私たちの最大の苦しみ、不安、恐れは、罪と死の問題です。唯一真の神は、それに勝利された御方です。この問題を解決してくださった御方です。ならば、この世で生きている間、たとい、どんな苦しみや不安や恐れを抱く問題に直面しても、私たちは慄き恐れる必要はありません。なぜなら、罪と死の力に打ち勝たれた唯一の主が共におられるからです。私たちは、その御方によって支配から、束縛から解放され、神のもとで自由に生きることができます。